iwamotの非技術日記(映画、音楽等)(アーカイブ)

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キリンジと安藤裕子のライブを観た(ネタバレあり)

キリンジ横浜Blitz(2010-10-30)

台風14号が接近中という絶妙なコンディションでしたが、友人の車に同乗させていただいたおかげで、まったく濡れずに横浜に到着。横浜ランドマークタワーの68階にある中国料理・皇苑で、飲茶オーダーバイキングをいただきました。ライブ前からテンション上がりっぱなしです。あらためて友人に感謝の意を。ありがとうございます。

Blitzに入り、2階席に座ると、見知った顔が1階のスタンディングスペースに見えて、またまたテンションが上がります。この1年で、キリンジ好きの友人・知人がガバチョと増えました。そういうみんなと同じライブを楽しめるというのは、なんともいえない贅沢感があります。

ライブの1曲目は「台風一過」。ちょっと音が割れてるというかこもっているというかで聴きづらく、正直このままだったら辛いなあと思いましたが、続く「夏の光」「温泉街のエトランジェ」あたりで気にならなくなりました。こちらの耳が慣れただけなのかな。

10曲目の「嫉妬」は、ぼくの大好きなアルバム『For Beautiful Human Life』の収録曲で、キリンジ兄のカッティングもかっちょよく、興奮しました。そして「都市鉱山」。この辺は1階の人たちがうらやましかったなー。兄の狂ったボーカルで踊りたかった。

14曲目の「ムラサキ☆サンセット」から「十四時過ぎのカゲロウ」「あの世で罰を受けるほど」と続くアゲ曲ゾーンでも、心の中では踊りまくってました。最後はしっとりと「小さなおとなたち」「アンモナイトの歌」で締め。本編は18曲でした。

アンコールは「悪玉」「Drifter」「さよならデイジーチェイン」の3曲。「Drifter」は、Bank Bandのカバーで知った人へのサービスの意味も込められているのかなあと勝手に感動しました。

全体的に、細かいミスなんか気にせずに客を乗せようという、これまでのキリンジとは一味違った男臭さを感じました。完璧なものを観せよう聴かせようという力みが抜けたというか。ライブなんて、それでいいんじゃないかなあ。完璧なものが聴きたければ家で聴けばいいんだもんね。

サポートメンバーの楠さんのドラムは、昨年末にビルボードライブ東京で観たときよりも、ずいぶんキリンジにマッチしていた気がしました。『BUOYANCY』収録曲が楠さんに合っているということなのかも。楠さんはコーラスも素晴らしかったですね。

同じくサポートメンバーの田村さんのペダルスティールも気持ちよかったなあ。「悪玉」とか。田村さんは「都市鉱山」で拳を突き上げたり、「さよならデイジーチェイン」で手拍子を求めたり、これまでのキリンジではあまり考えられない盛り上げ方をしていて、そういうところもいいなあと思いました。

ライブ終了後、外に出たら、まったく雨が降っていませんでした。こんなこともあるんですね。喜びつつキリンジ仲間と横浜の居酒屋へ。ライブの話はそんなにしませんでしたが、ぼくは「よかった」以外に細かな感想が言える感じじゃなかったんですよね。それだけ興奮して観てたってことなんだろうと思います。

安藤裕子SHIBUYA-AX(2010-10-31)

昨日のキリンジより、ずいぶん音がよく感じられました。音響の問題なのかな。

妻が安藤裕子のファンで、ぼくはそんなに曲を知らないんですが、わりと好きな「雨月」と「アネモネ」が聴けたのでよかったです。

くるりの「ワールズエンド・スーパーノヴァ」のカバーもしてたそうです。というか、してたんですが、原曲をよく知らないのと、あまりに雰囲気が違ったのとで、気づきませんでした。同曲では安藤さんがオタマトーンを股に挟んで演奏してて、そこにばかり目がいってしまいました。なぜ挟む。