iwamotの非技術日記(映画、音楽等)(アーカイブ)

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初春花形歌舞伎を観た

新橋演舞場初春花形歌舞伎の夜の部を観てきました。座席の作りも、座った位置(15列の25、26番)も、わりと快適で、16時から21時半という長丁場ながら、疲れることなく楽しめました。

歌舞伎を観るのは初めてのことです。昨年なかばぐらいから「初めてのことをいろいろ体験しよう」と思いはじめ、歌舞伎観劇もその対象にリストアップしていました。今年の初春花形歌舞伎では、海老蔵が早変わりで十役を演じるというので「観るならこれだ」とチケットを買った次第です。

この早変わりが予想以上のスピードで、男役の海老蔵が女役と揉み合っているうちに女役に入れ替わる場面もあり、感心させられました。これを観られただけで、行った甲斐があったと思います。難しいことをさらっとやってのける海老蔵が女性にモテるのは当然でしょうね。

テレビでよく見る獅童、右近、春猿を脇役で観られたのにも満足しました。ちなみに川合俊一春猿のことを「春猿」と呼び捨てにするのが個人的にツボです。どうでもいいですか。

ストーリーは半分ぐらいしか理解できませんでしたが、それでもイヤホンガイドを借りていたので、もし借りていなかったら何がなんだか分からなかったかもしれません。とはいえ、すべて理解できたからといって、深みが感じられるようなストーリーではない気がしました。初めて観たのに偉そうですが、役者の演技、舞台の仕掛け、着物、音楽、劇場の雰囲気を観たり聴いたり感じられたりしただけでも、元がとれたと思っています。

もう少しチケットが安ければ何度も観に行きたいところですが、それなりの値がするので、数年に一度ぐらい観られればいいかな。