iwamotの非技術日記(映画、音楽等)(アーカイブ)

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甲斐バンド「メガロポリス・ノクターン」

ドラマ「現代恐怖サスペンス」(1986年)の主題歌に使われた曲。いつごろのことか忘れたけれど、昼間の再放送を見ていたらエンディングで流れて、いい曲だなと思った。それ以降、この曲が聴きたくてドラマを見続けたのではなかったか。「世にも奇妙な物語」のような気持ちの悪いドラマで、この曲もなんとなく気持ち悪いので、ひとり昼間から寒気を感じていた。

誰の歌かとエンディングロールを眺めていたら「甲斐バンド」と出て、少なからず驚いた。「HERO」とか「安奈」とかを聴くかぎり、私の嫌いなタイプのロックバンドだったからだ。「メガロポリスノクターン」のメロディは、どこともしれない異国の哀愁を感じさせる。作曲者であるメンバー・松藤英男のポップセンスによるものだろう。このような良質なポップスが甲斐バンドで聴けるとは、当時の私は思っていなかった。

80年代には、良質なポップスが残っていた。筒美京平大瀧詠一松任谷由実、私の好きなメロディがたくさんあり、そして売れていた。現代では小西康陽がその後継者なのだろうが、彼のメロディは私には少し単調に聴こえる。田島貴男が私の理想に近いが、彼はあまり他人に曲を書かない。田島レベルの職業作曲家が現れるとよいのだが。