iwamotの非技術日記(映画、音楽等)(アーカイブ)

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YBO2『Greatest Hits Vol.1』『Greatest Hits Vol.2』

音楽雑誌『remix』の2009年6月号で、小山田圭吾YBO2の『Greatest Hits』を「最近お気に入りの5枚」の1枚に挙げている。自身のレーベル・トラットリアから想い出波止場のCDをリリースしたこともあるぐらいだから不思議ではないのかもしれないが、小山田がYBO2まで聴くとは正直思わなかった。

『Greatest Hits』にはVol.1(1992年)とVol.2(1994年)があり、小山田がどちらを聴いているのかは分からない。両方かもしれない。

YBO2が唯一無二のバンドであったことを端的にあらわしているのが、1987年に発売された12インチシングルで、のちにVol.2に収録された「光の国」だろう。

北村によって書かれた楽曲解説を読んでも、私には何がなにやらさっぱり分からない。ただしその音楽の強度が果てしなく強いことだけは明らかに分かる。世の中にはわけの分からないことを考える人がいて、わけの分からない音楽があって、だけれどそのような人や音楽が果てしなく強く、そして美しいことがある。そう私に教えてくれたのが故・北村氏であり、YBO2だった。

現在の小山田圭吾が作っているのがまさにそのような音楽なのだから、小山田がYBO2を聴くのは必然的である。だとすれば、はなから驚くべきことなどなかったのだ。