七月大歌舞伎@新橋演舞場(2011−07−16)
新橋演舞場で七月大歌舞伎を観た。やんちゃした海老蔵の復帰公演。1月の初春花形歌舞伎もチケットを取っていたのだが、海老蔵のやんちゃのおかげで公演中止になってしまった。その前に観たのは昨年8月だから、約1年ぶりの観劇になる。
観たのは夜の部で、演目は「吉例寿曽我」「春興鏡獅子」「江戸の夕映」だった。
「吉例寿曽我」は春猿の美しさが光っていた。妻によれば、幕間の女性トイレでは「春猿さんキレイだったー」「わたしも春猿さんばかり見ちゃった」といった話が盛んだったらしい。
「春興鏡獅子」は、寝不足もあって話が盛り上がるまで眠気をこらえるのが大変だった。海老蔵が獅子に化けてからは、鬼気迫る毛振りに眠気が3割ほど減った。
「江戸の夕映」は大佛次郎の新作歌舞伎。明治維新の時代の話で、せりふが聞き取りやすく、話も分かりやすかった。ストレートな人情話で、客席からはすすり泣く音も聞こえた。泣きこそしないが、僕も人情話は嫌いではない。
今回観た桟敷席は、チケットぴあの特別企画で小物付きだった。いただいたのは「かまわぬ」の小判型団扇と手ぬぐい。青と赤の2色で気が利いている。
幕間に幕の内を食べていたら、妻に声をかけてくる女性がいた。妻の元同僚で、舞台に立つ息子さんを観に来たとのこと。観劇後に慌てて筋書きを買い、息子さんの芸名を聞いて顔写真を確認したら、その女性にそっくりだった。