iwamotの非技術日記(映画、音楽等)(アーカイブ)

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マイナー調のCMソングはシュールだ

唐突ですが、もし自分がCMソングを作ることになったら、明るい雰囲気の曲を作ると思うんです。害虫駆除剤とか家庭塗料とかのCMに曲を書けといわれて、マイナーコードをメインにしようとは思わない。でも世の中にはそういう曲を書く人がいるわけです。そんなCMをテレビで見ると、あまりのシュールさに、かえって深く記憶に残ったりします。

とりわけ、子供の頃に見た2つのCMが今でも懐かしく思い出されます。害虫駆除剤のカダン、そして家庭塗料のアサヒペンです。

カダン

カダンは前半がメジャー調、サビがマイナー調です。ただ、メジャー調の部分に変則的な拍子がひそんでいたり、歌詞が害虫と植物の病気の羅列だったり、やはり出だしからシュールな雰囲気が漂っています。サビの「お花を大切に」という歌詞が、なぜマイナー調で歌われなければならないのか、さっぱりわかりません。

放送当時から数十年たってもこのCMソングが気になる人が多いようで、フマキラーのウェブサイトで聴くことができるようになっています。

歌詞がわかるのが助かりますね。

アサヒペン

アサヒペンは出だしの「オーマイカラー アサヒペン」から全編を通してマイナー調です。「おお私の色」という歌詞をなぜマイナー調で歌わなければならないのか。ペンキ塗りは疲れるけど楽しいじゃないか!

ネット上には「このCMが始まるとテレビの音を消した」という思い出を書かれている方がいます。私は消しこそはしませんでしたが、シュールさをいつも不気味に感じていました。

今回の記事を書くためにいろいろ調べていて、このCMソングを作ったのがキダ・タローであることを初めて知りました。やっぱり天才だ、あの人。