iwamotの非技術日記(映画、音楽等)(アーカイブ)

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『さまよう刃』を観た

新宿バルト9で映画『さまよう刃』を観た。傑作だと思う。少年法のありかたは問われてしかるべきだし、始めから終わりまで緊張を緩めないストーリーも、役者(とくに伊東四朗)の演技も、見事だった。

愛する家族をろくでなしに殺されたら、私も主人公がそうしたように、犯人を殺そうと考えるだろう。それが礼儀という気さえする。しかし現在の日本では、そのような行為は許されず、処罰される。

評論家の呉智英は「国民の復讐権は近代国家によって奪われている、仇討ち制度を復活せよ」と唱えている。復活の是非を私が決められるはずもないが、心情的にはよく分かる。まあ、権利があろうとなかろうと、復讐すればよいのだ。